インフル
朝早く出かけた。かかりつけの内科がその日休みだったので、知人からの評判が良い別の病院へ行ったのだ。
入るともう既に4人位の老人が待合室にいた。ご老人というのはなぜいつも自分より早く待合室にいるんだろう。
熱を測ったあと速攻で処置室という所に移された。さてはこれ隔離だな。
処置台でお布団をかけてもらい、お医者さんが来るまで寝てて下さいと言われた。優しい。風邪引いてよかった。良くない。
寝ようにも具合が悪くて眠れない。ボーッと目の前のPCを眺めていた。画面に映るのは…スクリーンセーバーだ!
パイプがウニョウニョするあれ!お前生きていたのか!
そういえば最近はセキュリティとしてスクリーンセーバーは利用されている、とwikiで呼んだことがあった。こういうことか…!身を持って経験した。
延々と蠢くパイプを見ながら鼻の奥を突かれたりした。少し経つとお医者さんが笑顔で入ってきた。
「いやーおめでとう!B型だよ!」
思わず笑ってしまった。めでたくはないのに。
しばらく何もかも休むこと、好きなものを食べていいということ、薬が特殊だから薬局でその場で飲ませて貰えということを聞いた。特殊?
看護師さんも「ほらーB型だよー!ねー!」と検査キットみたいなのを見せてくれた。めでたくはないけどとても和んだ。
病院を後にしすぐ近くの薬局へ。若い女性の受付の方に処方箋の紙を渡すと、お爺ちゃんの薬剤師さんと何か話している。
お爺ちゃん薬剤師に呼ばれ、私もカウンターへ。
「今日はこれらの薬を出すんだけど…キミインフルだよね?何型?」
B型です。
「「えー!B型!すごい!へー!!!!」」
また感心された。聞くと、私が今年初めて来たB型インフル野郎だったそうだ。確かにそれはすごい!めでたい!
吸入タイプのインフルの薬を処方されたのだけど、どうやら扱い方が複雑なようだ。
そこでお爺ちゃん薬剤師さんが目の前で実演してくれた。インフルでもないのに薬を吸っていた。私もお爺ちゃん薬剤師の前で吸った。
ついでに他の朝飲む薬も飲ませて貰った。食前と食後で分かれているが、面倒くさいから一緒に飲んでいいらしい。
薬の処方に面倒さを持ち出して良いのか。良いのだろうな。だっておじいちゃん薬剤師が言ってるんだから。
薬局を出て家に着く頃には、気持ち的にインフルは治っていた。お医者さんも看護師さんも薬剤師さん達も全員が優しくて明るかったからだ。
「お気の毒ですが……インフルですね……しかもB……」くらいの重いテンションで話しかけられていたら今頃寝込んでいたかもしれない。ありがたい。
私はつくづく世間の誰かに生かされているな。
メルカリ
この前テーブルを注文した。自宅にまともなリビングテーブルというものがなかったから。
それまで折りたたみテーブルを使って日々を過ごしていたけど、いい加減ちゃんとしたのを買いたいなと。
するとこの折りたたみテーブルが要らなくなる。資源ごみに出すと高くつくので、初めてメルカリに出品することにした。
様々な角度から写真を撮ったりサイズを測ったり。メルカリ側のマニュアルもすごく丁寧だからポンポンと作業が進む。
そして出品完了。あとは売れるのを待つだけだ。すると1時間も経たぬうちに落札?されてしまった。いいねが沢山ついてるじゃないか。
世の中にはこのテーブルを物色していた人間がいるのかと思うと興奮する。ひえぇ。
買ってくれた人(取引相手)からお金を支払ったとの連絡が来た!すごい速度で物と金が動く!これが個人売買か!
イッシッシという嫌な笑みを浮かべてしまった。あとはこのテーブルを包んで郵便局に――あ。
私は確かにリビングテーブルを注文した。しかしそれが届くのは 1月末だ。そして今は12月中旬。
ここで折りたたみテーブルを売り払ってしまうと、約1ヶ月間、我が家からテーブルが一つもなくなってしまう。
し、しまった……気軽に売れるもんだから、つい本当に売ってしまった……売り方をチェックするだけだったのに……
どうしよう。私は1ヶ月もの間、床でご飯を食べないといけないのか。年末年始に。
PCも床に置いて使うのか。そんなことしたら私の腰痛が加速する……としのはじめのためしとて……てーぶるなきよはめでたくねぇ……
申し訳ないのだが買うのをキャンセルしてくれないか。今買われると私は床でご飯を食べることになる。それは辛い。1月末にまた売るから待っててもらえないか。
という旨を、取引相手にお伝え申し上げた。
すぐにOKを貰った。ありがてぇ……これで床で年越しそばを食べずに済む。約束は必ず守る。ではまた。とやり取りし、取引をキャンセルした。
ちなみに「床でご飯を食べるという件」だけはそのまんま取引相手に伝えている。
さぞ私を不憫に思っただろう。テーブル無いのかよバカだなっつって。
私もどうかしてた……浮かれて身を滅ぼす所だった……きっと出品した時点で私はインフルだったのかもな。
もしくは本当にバカなのかもしれない。
合わない
実況以外でももちろんゲームはしてるのだが、最近買ったゲームがことごとくピンとこなくて落ち込んでいる。
ジャンルは…オープンワールドなアクションロールプレイングゲームだ。BotWみたいなものと思ってくれても良いと思う。
あの名作と名高いアレも、セールで買ったアレも、スーンって感じに終わった。悲しい。途中までは面白いのだけども。
3本くらい大作をプレイし、クリアしてみて自分はやっぱり、ストーリーがしっかりしてそうで全然してないのは嫌なんだなという結論には達せた。
達せただけで良しと……しよう。しかしこれから洋ゲーを買うのを少しためらってしまうな。評判良かっただけにショックだ。
有名なものが自分と合わないことに対して、私はショックを受ける。
「星の王子さま」を読んで少しも面白くなかった時もすごいショックだった。私の感性って……カレーにもなってる星の王子さまを面白がれんのか……と。
ほぼ日手帳が自分に合わなかった時もかなり落ち込んだものだ。高かったのに全く書かなかった……ほぼ白手帳じゃないか……。
と思っていたら、なんとほぼ日から新たなタイプの手帳が発売されたそうだ。
これに対して少しだけ喜んでしまった。良かった、自分が変なわけじゃないんだ、と。困っている人が他にもいたんだと。
喜んだあと、少しほっとした。私の「自分とこの品が合わない」というモヤモヤは、一歩間違えればすごく嫌な方向に昇華されてしまう可能性もあったなと。
結構前にペパマリシールの事をブログに書いたと思う。あれだって結局合わない層の人間が「合わないのはゲームが悪いからだ」と評価を下した結果のものだ。
一方で合わない理由をモノのせいにはせず、自分のせいだと根詰めてしまうと具合悪くなってしまう。
合わない理由をアレコレと考えるのは、仕事だったらやった方がいいかもしれない。お金になるかもしれないから。
でもそうでなければ「合わないことに理由なんてものは無い」と早々に結論づけて、別の合うものを探しにいったほうが良いのだと思った。
終わりに
せっかくのインフルなので普段やらないことを……と思うけどついゲームをしてしまうね。ずーっとポケモンのレベル上げとかしてたよ。図鑑ナビ使って遊んだり。